「本を読んでも、ただ文字を追うだけで、ほとんど頭に入っていない…」
皆さんは、そんな経験をしたことはありませんか?
読書中、いつでも100%の集中力を保てたらいいのですが、なんらかの原因があって集中できないことも。
でも、せっかく本を読むのなら、本に没入して充実した時間を過ごしたいですよね。
この記事では、読書好きライター(年間100冊ほど読んでいます)の筆者が、読書に集中できなくなってしまう理由を考察し、その対処法に触れていきます。
あわせて、実体験を踏まえ、集中して読書をするためのおすすめの過ごし方やアイテムもご紹介。
より豊かな読書時間を過ごしたい方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです!
読書に集中できない状態とは?
「読書に集中できない」とは、文章を読んでも内容が頭に入らず、思考が散漫になってしまう状態を指します。
注意が他のことに向かい、読んでいる情報を理解・記憶するのが難しい状況です。
たとえば小説を読んでいる場合、読書に集中できないと、物語の理解や登場人物への感情移入が難しくなり、楽しみが減ってしまいます。
ビジネス書であれば、重要なポイントを見逃すことで、得られる学びや気づきが少なくなるでしょう。
こうなると、物語や内容を十分に楽しめず、読書の満足感が減少するといえますね。
せっかく読書しているのに、なんだかもったいない感じ…。
どうせ読むなら、できるだけ充実した時間を過ごしたいですよね。
読書に集中できない原因
読書に集中できない場合、なんらかの原因があります。ここでは、ありがちな原因を取り上げます。
場所(環境)が合っていない
読書に集中できない原因のひとつは、読書を行う場所や環境が適していないことです。
たとえば、周囲が騒がしいと「音」に意識が向いてしまい、物語の世界に没頭するのが難しくなるものです。また、空間の「強い臭い」や、暑すぎる・寒すぎるなど「不快な温度」も集中を妨げる要因です。
照明が暗すぎたり、逆に明るすぎたりする場合も、目が疲れやすくなり、集中が持続しません。
さらに、座り心地の悪い椅子や、リラックスできない姿勢で読書をしていると体が疲れてしまい、読むことに集中できなくなります。
居心地のよさは、集中して読書を続けるためにはものすごく重要です。
別のことを考えてしまっている
読書中に気がかりなことが頭を離れず、他のことに気を取られてしまうことは、しばしばあります。
たとえば、仕事の締め切りが近いと、そのことが気になって読書に集中できないことがあります。
また、日常生活での心配事や、将来の不安などが頭をよぎると、読んでいる内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。
このような場合、意識は文字を追っていても心は別の場所にあるため、内容が理解できず、読書が進まない状態になりがちです。
また、興味のない本に触れていたり内容に関心が薄かったりする場合も、自然と他のことを考えてしまうため、集中力が続かないことが多いです。
「読書に没頭できない状態」ですね。私も気がかりなことがあって心が浮ついているとき、こんな状態になることが。
寝不足や疲れ・ストレスがたまっている
寝不足や疲労が溜まっている状態では、読書に集中することは非常に難しくなります。
身体が疲れていると、意識がぼんやりしがちで、読んでいる内容が頭に入らず、何度も同じ行を読み返すことが増えます。
また、眠気が強いと、目で文字を追うことすら億劫に感じ、すぐに眠くなってしまうものです。
さらに、心が不安定な状態の場合も、物語や内容に没頭できなくなります。ストレスを抱えていると、頭の中で常に別の考えが巡ってしまい、読書に集中することが難しくなるのです。
このように、心身の状態が整っていないと、読書の楽しみが半減してしまいます。
読書に集中するためのコツ
ここからは、読書に集中するためのコツを紹介します。
一般的に言われていることだけでなく、筆者の経験談も踏まえてまとめていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
スマホを手元に置かない
スマホの通知音やバイブは、ほんの一瞬でも集中力を簡単に途切れさせてしまいます。だからこそ、読書中はスマホを手元に置かないほうが、圧倒的に集中しやすくなります。
とくにSNSやメッセージアプリの通知は、つい内容を確認してしまったり、「すぐ返事しなきゃ!」なんて思って、読書の流れを中断させがち。
読書に没頭するには、スマホをオフにするか、別の部屋に置いておくとよいと思います。
もしカフェなどで手元にスマホを置かなければならないときは、カバンにしまうか、机の上で画面を裏返しにしておくだけでも違いますよ!
付箋やマーカーを使いながら読む
これは経験からも実感するのですが、読書に深く集中し、なおかつ内容をきちんと頭に入れるためには、ただ読む(文字を追う)だけでなく、積極的に内容を理解しようとしながら本と向き合うことが効果的と考えています。
おすすめの方法は、付箋やマーカーを使って、重要なポイントや気になる部分をマーキングするもの。
どこが大事かを意識することで自然と読み進める力が高まり、頭に内容が残りやすくなります。
また、後で見返す際にも、ポイントが整理されていると振り返りが簡単になり、読書の効果がさらに高まります。
ちなみに…私はもともと「本は汚したくない派」で、線を引くなどの書き込みが苦手でした。
でも、試しにマーキングをしてみると、明らかに内容の理解度が高まることに気づいたのです。
そこで、ビジネス書や実用本(知識習得のためにしっかり読みたい本)に関しては、積極的に付箋を付け、マーカーを引くことに。
(※今回は本題と逸れるので割愛しますが、読み終わった後は、印を付けたところを参考にしながら「読書メモ」もつけるようにしています)
おすすめの付箋・マーカー
マーキングをしながら読書をする方法、ぜひ試していただきたいです。
ここでは、私がどんな付箋やマーカーを使っているかをご紹介します。
付箋のおすすめは、以下の「ココフセン」というもの。以下のポイントにあてはまるものを探していた結果、こちらにたどり着きました。
- なるべくサイズが小さい(細い)こと
- 透明度が高くて本文を隠さないこと
「ココフセン」シリーズはいくつかあるのですが、最初に買うならぜひ試してほしいのが、上記のクリップ付きのもの。
というのも、小さな付箋をなくさずに持ち歩くのは大変なんです。でも、クリップは本の背表紙に挟んでおくことができ、使いたいときにパッと貼れるのでとても便利!
(※ちなみに、クリップの付箋がなくなったら別売りの「詰め替えリフィル」を使えば、何度でも使えます)
次に、マーカーについては、あまり派手な蛍光色だと、目がチカチカして落ち着かない気分になってしまうなと感じていました。
そこでたどり着いたのが、以下のマーカー「マイルドライナー」です。
このマーカーは「マイルド」の名称の通り、パステル調のやさしい色合い。昔ながらの蛍光ペンとは異なる落ち着いた感じです。
私は、なんとなく黄色を使うことが多いですが、上記だと5本セットになっていますし、色のバリエーションは豊富です。ぜひ、お気に入りを探してみてください。
以下が、実際にマイルドライナー(黄)とココフセンを貼ったところ。
ココフセンは、文字の上に貼っても下の文字がしっかりと見える状態なのがおわかりいただけると思います。
大事なポイントにはマーカーを引き、その中でも特別に重要と思う箇所には付箋もつける。
そんなやり方が、今のところ自分にはしっくりきています。
汚したくない本には、付箋だけ付けることも!
自分にとって心地よい、落ち着ける環境で読む
読書に没頭するには、自分が心地よく過ごせる環境を整えることも大事。音、明かり、香りなど、五感に響くものは、集中力に大きな影響を与えます。
たとえば、静かで適度な明るさの場所や、リラックスできるアロマの香りが漂う空間、心地よい温度…。こうしたものにこだわることで、読書にぐっと集中しやすくなります。
ちなみに…私はたまにカフェで読書をしますが、冷房が強すぎたり、BGMが騒がし過ぎたりして落ち着けず、早々に撤退することが…。
やはり居心地のよい環境は重要です。
座り心地も大事で、腰に負担がかからないような椅子やクッションを用意するのもおすすめです。体がリラックスできると、長時間の読書でも疲れにくく、物語の世界に深く入り込めます。
音楽は好みが分かれると思いますが、私は完全に無音よりも、静かに流れるBGMがあるほうが集中しやすいです。
よく選ぶのは、環境音(川のせせらぎや鳥の鳴き声)や、ピアノの癒し系音楽など。
カフェ風BGMもいいのですが、あまりにメロディアスなもの、テンポが良すぎるものは、つい音楽に気を取られてしまうことも。なので、なるべく落ち着いた癒し系のものを選ぶようにしています。
時間を意識して集中したいなら、「25分+5分休憩」などを繰り返す、「ポモドーロタイマー」もおすすめです。
このあたり、YouTubeで検索すればたくさん出てきますので、ぜひお気に入りのものを試してみてください。
まとめ:集中できる環境を整えて、充実した読書時間を!
同じ「本を読む行為」でも、深く集中して読めたときと、そうでないときでは、満足感や達成感のようなものが大きく違うように思います。
せっかく本を読むのであれば、「いい体験だった!」と思える時間を過ごしたいですよね。
ぜひこの記事で紹介したポイントも参考にしていただきながら、楽しい読書時間をお過ごしください。