「このままでいいのかな?」生き方・キャリアに悩んだときに読みたいおすすめ本5選

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「人生100年」といわれる時代。

あなたはこれから先の生活が楽しみですか?
それとも、迷いや不安のほうが大きいですか?

未来のことは誰にもわかりませんが、それでも私たちは日々を生きていかなくてはなりません。

どうせ生きるのなら、少しでも不安を減らし、希望を持って自分らしく毎日を過ごしたいですよね。

多様な価値観の中で「自分」というものをしっかり持ち、自分らしい生き方の理想像を主体的に描いていくこと。

そんな考え方も必要だといわれます。

そこで今回は、自分の人生・キャリアに迷いや不安を感じたときに、現状打破のきっかけ・道しるべとなってくれる本を5冊紹介します。

  • なんとなく毎日もやもやする
  • 将来のことを考えると不安な気持ちになる
  • もっと前向きに明るい人生を送りたい

このような人にぜひ参考にしていただければ幸いです。

初版から1~2年程度(※本記事を書いている2023年時点)の比較的新しい本を集めました!

目次

自分のキャリア・生き方を考えるのに役立つ本5選

自分のキャリア・生き方を考えるのに役立つ本は、以下の5冊です。

  1. 『キャリア迷子 自分らしく働けない人のための「生き方提案」』
  2. 『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』
  3. 『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方 自律の時代を生きるプロティアン・キャリア戦略』
  4. 『CROSS-BORDER キャリアも働き方も「跳び越えれば」うまくいく 越境思考』
  5. 『キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換』

これら5冊の本では、「不確か」で「不安定」といわれるこの時代に、私たちはキャリアをどう考えていく必要があるのか…。

その基本的な考え方を知り、自分らしく生きるためのヒントを掴むことができます。

現状になんとなく閉塞感・行き詰まりを感じている人の助けになる考え方や、とるべきアクションも示してくれます。

では、これらの本の特徴について詳しく解説していきます!

1.『キャリア迷子 自分らしく働けない人のための「生き方提案」』

まず紹介するのは、小林さとる著『キャリア迷子 自分らしく働けない人のための「生き方提案」』です。

本書が着目しているのは、混沌とした時代の中で、たくさんの人々が自分らしさを見失っている状態(≒キャリア迷子)であるという現実。

なぜそうなってしまっているのか?どうすれば迷子状態から抜け出せるのか?が解説されています。

著者・小林さとるさんは、ご自身で公共職業訓練を受託するスクールを設立され、のべ3800人以上の求職者のキャリア形成に携わってきたキャリアコンサルタント。

公認心理師の国家資格もお持ちで、心理学も含めた幅広い観点から人々のキャリア支援に関わっていらっしゃいます。

多くの人は「キャリア」と聞くと、「キャリアアップ」のように、個々の「昇進」や「成長」が思い浮かぶのではないでしょうか?

ですが、本来「キャリア」という言葉は仕事(職業)だけを指すものではありません。
個人の生き方そのものや、個々が一生涯の中でどんな役割を担い、どのように生きていくかといった大きな意味をもつ言葉なのです。

そして…
「キャリアに正解はない。100人いれば100通りのキャリアがある。」

そうした考え方の下、個人個人が自分にとって本当に理想とするキャリアを描くするためのポイントについて、とてもわかりやすい文章で紹介されています。

yamamomo

キャリア迷子になってしまった人の実例も掲載。
「どうすれば自分らしさを見つけられるのか?」と悩んでいる人には、きっと参考になるはずです。

発売日は2023年1月27日。新しめの本なので、いまの世の中の動きに即して書かれている点もおすすめポイントです。

こんな人におすすめ!

世の中の常識に捉われず、自分らしい人生を送るためのヒントがほしい人

2.『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』

黒田悠介著『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』を紹介します。

日本人の寿命が明らかに長くなり、本当に100年生きる人も増える中、どうキャリアを築いていけばいいかの手助けとなってくれる本です。

「人生100年」が夢ではなくなった「長期化する生涯」においては、必要に応じて職業や生活スタイルをガラリと変えること…つまり「転身」を積極的に考える必要がある。

そんな前提で、本書は進んでいきます。

日本では、かつて「決めた仕事は一生続けるべき」「やることを頻繁に変えているようではいけない」といった価値観が根付いていました。

転職が一般的になった現代では少し状況が変わりつつありますが、それでもまだそんな価値観を持っていたり、働き方を変えることに負い目を感じたりしている人もいるんじゃないかなと思います。

ですが、寿命が50歳や60歳くらいの時代ならともかく、90年や100年も生きるかもしれないとなると、生涯同じことだけやってれば安泰とは言っていられません。

さらに「VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」といわれる現在、自分の力ではコントロール不可能なこと、予測できないこともたくさん起こります。

そんな現代社会だからこそ、決められたレールに沿ってたった一つのゴールを目指して走るのではなく、状況に適応しながら柔軟に自分のキャリアを転換させていく意識が必要。

yamamomo

「ただ同じこと」をやり続ける選択肢しか持たないのは、むしろリスクが高い生き方なのでは?

この記事を書いている私自身、前からぼんやりそう思っていましたが、本書を読んで、その思いがより強くなりました。

ただし、ふわふわとしていてはダメで、軸足はしっかりと地につけながらも、状況に応じて360度自由に方向性を変えていく。
そんな生き方を著者は「ライフピボット」と名付け、その重要性について語っています。

ここで大事なポイントは、「ライフピボット」は闇雲な変化ではなく、過去の経験を蓄積して未来へ生かしていく考え方であること。
「ジョブホッパー」と揶揄されるように何も考えずに職を転々とし、後にはなにも残らない…という姿ではありません。

著者はライフピボットを起こすために、以下の「三つの蓄積」を貯めていくべきだと語ります。

  1. 価値を提供できるスキルセット
  2. 広く多様な人的ネットワーク
  3. 経験によるリアルな自己理解

本書の後半では、これら三つの蓄積を日々の生活や仕事の中で貯めていくためにどんなアクションを起こすべきかが、具体的に解説されていきます。

その際の行動原理として挙げられるのが、以下の三つの内容。

  • やってみよう(やらなければ、自分に向いているかどうかも自分が好きかどうかもわからない)
  • 改善しよう(毎回少しずつ何かを学び改善を重ねる)
  • ギブしよう(利己的な考え方では蓄積は得られない)
yamamomo

個人的に印象に残った点…
2つめの「改善」のポイントとして、自分にとって居心地のよい環境(コンフォートゾーン)から、あえて外に飛び出してみることの重要性が書かれていました。

人はそこにいるだけでは成長は少なく、改善できるポイントもない。「スキルセット」も「人的ネットワーク」も「自己理解」もコンフォートゾーンではそのままで十分なので、それら「三つの蓄積」は貯まるはずもありません。
(中略)
わたしたちはコンフォートゾーンの外側にある環境にも身を置く必要があるのです。

『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』

なんとなく安定した日常を過ごしているが先々に不安がある人や、もっと自分らしい生き方を模索したい人にとっても、きっと参考になる部分があると思います。

こんな人におすすめ!

過去の経験を活かしつつ、もっと柔軟に生きるための「新しいキャリア観」を身につけたい人

3.『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方 自律の時代を生きるプロティアン・キャリア戦略』

次にご紹介するのは、有山徹著『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方 自律の時代を生きるプロティアン・キャリア戦略』です。

「プロティアン・キャリア」とは、変化を前提とした「未来志向」のキャリア論のことです。

「キャリア」というと、どうしても過去にどんな仕事をしてきたのか、どんな実績・経歴があるのかばかりに目を向けられがち。

ですが、プロティアン・キャリアにおいて重要なのは「これまで」ではなく「これから」どうキャリアを築いていくかということ。

そんな現代に即した新たなキャリアの考え方が、理論の基礎から実践方法まで解説されています。

本書の冒頭でも、「VUCAの時代の到来」や「終身雇用の崩壊」などの現代社会においては、キャリアに悩む人がかなり増えていることが語られます。

その大きな要因は、昔のように「こうすれば幸せになれる」という画一的な人生の正解やロールモデルがなくなっていること。

変化が激しく、個々の自由や価値観の多様化が急激に進む世の中で、どう自分らしいキャリアを築いていくべきか。
その助けになる考え方こそが、まさに「プロティアン・キャリア」です。

プロティアン・キャリアで重要なポイントは、キャリアプランは永遠に完成するものではなく、常にアップデートしていく姿勢が不可欠ということ。

どんな人でも、いつからでも、何歳からでも、キャリアは新しく作っていくことができます。キャリアとは、より良く生きていくにはどうすればいいかを考えることなのです。

『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方 自律の時代を生きるプロティアン・キャリア戦略』

本書では、プロティアン・キャリアに基づく具体的なキャリア戦略の方法が詳しく解説されているので、一冊読めばきっと視野が広がるはずです。

yamamomo

過去に縛られることなく、常に「自分はどうしたい」と未来を見据えてキャリアを創造し続ける。

その考え方を自分のモノにすることには、非常に意味があるように思えました。

こんな人におすすめ!

未来を見据えて自分自身の軸や価値観を見つけていく、新たなキャリアの考え方に触れたい人

4.『CROSS-BORDER キャリアも働き方も「跳び越えれば」うまくいく 越境思考』

「自分の人生、このままでいいんだろうか」
「何か新しいことに挑戦したほうがいいような気がする」
「もっと有意義な毎日を送りたい」

心の中にそんな「もやもや」を抱えている人は多いのでは?

本書『CROSS-BORDER キャリアも働き方も「跳び越えれば」うまくいく 越境思考』は、そんな自分自身の「もやもや」に正面から向き合って、解消するための方法を探していくのに役立つ一冊です。

著者の井上功さんは、多くの人が抱える「もやもや」の種類を、以下の10個に分類しています。

  1. 自分自身
  2. 自分の仕事
  3. 今いる会社
  4. 今の職種
  5. 所属する業種・業界
  6. ずっとサラリーマンでいいのか?
  7. 経営者になれるかな?
  8. 職場以外の世界
  9. 今住んでいる場所
  10. 日本を巡る

仕事だけではなく、自分が暮らしている地域や社会、そして国に対してまで、私たち人間は日々いろんな種類の「もやもや」を抱えているものです。

そんな、それぞれの「もやもや」を解消する有効な方法こそが、本書のメインテーマである「越境思考」なのだと語ります。

著者・井上さんのいう「越境」とは?(以下、引用)

身の回りには目に見えない境界がいたるところに存在する。
自分の仕事はここまで、うちの会社はこういうことしかできない、業界の慣習として決められている……
このような境界は、内部にいると気づくことすら難しく、身動きが取れずに行き詰まりを感じてしまう。
しかし、視点を変え、適切なアクションをとれば、境界に気づき、超えていくことができる。
これが越境だ。

『CROSS-BORDER キャリアも働き方も「跳び越えれば」うまくいく 越境思考』

私たちは、毎日同じことの繰り返し、変化のない日常、自分の成長を感じられない
そんな時に「もやもや」を感じてしまいがちです。

「もやもや」解消のためには、目には見えづらい「境界」を超えようとする意志(つまり「越境」)が必要で、そのために必要な具体的行動が本書で示されています。

なお、先ほど挙げた「もやもや」は、1から10に進むにしたがって「越境」の難易度が上がっていきます。

たとえば1つめの「自分自身」のもやもやの解消方法としては、自分の価値観を明確にする、自分らしさを言葉にするなど、いわゆる「自己分析」に近いものも。

誰もが「いま、この瞬間」からでも始められるアクションが紹介されています。

yamamomo

本書で紹介される「もやもや」は、かなり多くの人に当てはまると感じました。

本書を読むと頭が整理され、日常の中で取り組めることは、まだまだいっぱいあることに気づかされます。

こんな人におすすめ!

人生の「もやもや」解消の足掛かりを求めている人、現状を打破するための取っ掛かりがほしい人

5.『キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換』

5冊目に、村山昇著『キャリア・ウェルネス「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換』を紹介します。

本書に書かれているのは「ウェルネス(=よりよく生きようとする生活態度)」とある通り、人生100年時代において、一人ひとりが「健やかなキャリア観」を持つことの重要性です。

昭和時代のビジネスパーソンは「成功を目指すキャリア観」こそが素晴らしいものだと信じ、誰もが猛烈に働く時代がありました。

しかし、平成・令和に時代が移るなかで時代はどんどん移り変わっていきます。

ブラック企業で疲弊する人の増加、頑張ったところで右肩上がりとは限らない不況の時代。

「会社に尽くすことだけが人生の成功ではない」という価値観が広がり、仕事はほどほどでプライベート重視がいいという「自己防衛のキャリア観」が広まってきた、と筆者は語ります。

「自己防衛のキャリア」は、まさに「成功を目指すキャリア」からの振り子の反動的なものといえますが、筆者によれば、単に「快」だけを追い求めて「不快」を避ける生き方もまた健全ではなく、自分を強くするものではないのだそう。

だからこそ、目指すべきは「成功を目指すキャリア」と「自己防衛のキャリア」を超えたところにある「健やかなキャリア観(キャリア・ウェルネス)」なのだと。

キャリア・ウェルネスが目指すのは、単なる長生きではなく「意味を満たす仕事・意味に満ちた人生」を送ること。

yamamomo

ただ単にムリをしてガムシャラに働くのでもなければ、嫌なことから逃げるわけでもない。

自分らしく健全な人生を生きるために、どういう思考を身につければよいかが学べる一冊です。

こんな人におすすめ!

理想のキャリアをつくるために、その土台となる現代的なキャリア観を身につけたい人

まとめ:自分自身と深く向き合うことが人生を豊かにするのだと思う

今回取り上げた5冊は、いずれも旧態依然としたキャリア観ではなく、現代的なキャリアの考え方を取り扱っています。

「この不安定で変化が激しい時代に、自分らしいキャリアをどう構築するか」

各書籍では似たようなことを言っている部分もありますが、それぞれ異なる経歴・専門分野をお持ちの著者が書かれているので、複数の書籍を読んでみることでより理解が深まるなと感じました。

理想のキャリア・生き方を描くために、自分自身と深く向き合うことの重要性も改めて感じることができます。

人生の手助けとなってくれる本がきっと見つかると思うので、ぜひ興味があるものから触れてみてください。

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